令和7年 院長年頭所感
明けましておめでとうございます。
昨年は元旦から巨大な能登半島地震が発生して、どんな一年になるのか不安にかられました。幸い、以降大きな天変地異が起きることもなく、その後、日本人に感動を与えるニュースが海外から入ってきました。パリ五輪での夏季五輪過去最多のメダル45個の活躍や、アメリカで大谷選手の「50-50」達成です。
他にも被爆者団体の全国組織(被団協)にノーベル平和賞が授与されました。広島、長崎の被爆体験の伝承などを通じて核兵器の廃絶を訴え続けてきたこの団体の中に、自分の大学時代の恩師がいたことに誇りを覚えました。
昨年は日本も含めて、アメリカ、イギリス、フランス、韓国など、世界各地で国のリーダーや議会の勢力を決定する選挙が行われました。日本は石破茂さんが総理大臣に、アメリカはトランプさんが大統領に選任されました。今年のことはよくわかりませんが、昨年はコロナ禍を経て徐々に経済は回復し、多くの産業も改善の兆しが見られました。
日高クリニックは一昨年と同程度の患者さんが来てくれました。この挨拶を書いている12月下旬はインフルエンザが流行しています。マイコプラズマ肺炎や新型コロナウイルス感染症、溶連菌感染症も同時に流行し外来は混雑しています。また、併設するデイケア、グループホームも多少の入退院はあっても定員を満たしています。
今年は巳年(みどし、へびどし)です。蛇はしばしば嫌われ者扱いをされがちですが、一方で、脱皮を繰り返して成長することや、生命力の強さから、「再生」「復活」を象徴し、縁起がいい生き物とされることがあります。餌をたべなくても長く生きることから「神の使い」として崇められ、全国各地に蛇神を祀っている神社があります。
今後も日高クリニックは職員一同力を合わせて、地域医療に尽力していきたいと考えています。本年も幸多き、“巳”のりの一年になりますように心からお祈り申し上げます。
余談
12月も下旬になると年賀状を書く習慣は今も変わっていない。しかし年賀状のやり取りを辞退する年賀状が最近届くようになりました。生活様式の変化や年齢、SNSへの移行などいろいろな要因があります。高齢になり終活を意識した「年賀状じまい」が増えているようです。私にはいつの間にか年賀状が疎遠になった友人や昔の仲間がいます。今からでも遅くない。相手の状況や文面へ配慮して復活年賀状を再開しようと思う。